こんにちは、ばあばです。
写真のこの子は我が家で育ったカブト虫の「かぶ君♥」
今年の6月末、人生で初めてカブトムシの幼虫から育てることに成功しました♪
初めての挑戦で成功できたのは、この少し前に専門家の方に詳しくお話をお聞きするチャンスに恵まれたからと思っています。
この貴重な情報を一人占めするのは非常にモッタイナイ。
ということでここに記しておくことにしました。
今年(2019年)はもう、幼虫育てのシーズンは終わってしまいましたが、毎年このチャンスは巡ってきます。
興味のある方、あるいは昆虫好きな子どもがいる方など、いつか役立つかもしれません。
良かったら読んでみてください。
- 我が家で育てたカブトムシの「かぶくん」
- この記事を読んで欲しい人
- カブトムシの特徴
- カブトムシの幼虫を育てるのに必要なものと環境
- カブトムシの幼虫を育てるのにかかった費用
- 実践/カブトムシの幼虫の育て方
- 我が家のかぶ君、成長の過程
- カブトムシの幼虫育ては大人も子供もワクワク&楽しいです♫
我が家で育てたカブトムシの「かぶくん」
この子がかぶくん。
とっても小さくて可愛いカブトムシです♥
我が家で育ったせいカナ?
なんだかとっても可愛くて♥
もぐもぐ?夢中でご飯を食べている姿をしばし見つめてしまいます。
そもそも、ばあばがカブトムシを育てるきっかけとなったのが「オレ、カブトムシの幼虫育てたい!」というお孫ちゃんの一言でした。
とにかく、昆虫が大好きで、毎日毎日図鑑とにらめっこしています。
その時に見つけた「カブトムシの幼虫の育て方」に大興奮。
となると、これはなんとしても叶えてあげなければいけません。
経験は宝ですから。
ということで幼虫育てに挑戦することにしました。
この記事を読んで欲しい人
この記事は、初めてカブトムシの幼虫を育てようと思っているビギナーさん向け。
私も、初めてのカブトムシ育てって、わからないことだらけで不安がいっぱいでした。
そんな、ばあばみたいな人がこの記事を読むことで、カブトムシの幼虫を育て上げることができるといいなと思って書きました。
そしてお孫ちゃん。
いつの日か、成長したお孫ちゃんが自分の力でカブトムシの羽化に挑戦する時、この記事を読み返してもらえたら嬉しいだろうな、と思っています。
教えてくださった専門家の方と参考にしたサイト
カブトムシの育て方について詳しく教えてくれたのは、写真のイベントを主催されていた専門家の方。
実は、かぶくんが我が家に来る前、このクワガタ祭りというイベントに参加して、カブトムシの成虫を購入しました。
実はこの時、幼虫を育てるか、あるいは成虫にするかを決めるため、カブトムシの専門家の方にいくつか質問。
そこでいろいろと詳しく教えていただけたというわけなのです。
そして、専門家の方に聞きそびれた情報、育てながら感じた疑問などは、以下のサイトを参考にさせていただきました。
参考元:月虫公式サイト カブトムシの育て方!『1年間の飼育スケジュール』を覚えておこう!
カブトムシの特徴
専門家の方に教えていただいたカブトムシの特徴は、
- 自然の中では日陰など涼しい場所を好む
- 意外と暑さに弱い
- 寒さにも弱い
- 湿気のあるところを好む
- 直射日光は好まない
- 夜行性
ということでした。
これらは成虫になっても同じことが言えるらしいのですが、幼虫の時にはこれらの特徴が顕著にあらわれる部分も。
ですので、より慎重にそだつ環境を整えてあげる必要があるのだそうです。
こういったカブトムシの特徴を知っておけば、きちんと成長させてあげることができそうに感じました。
カブトムシの幼虫を育てるのに必要なものと環境
カブトムシの幼虫をすくすくと育てるためには、
- 育てるための道具
- 快適な環境
これら2つが必要になるのだそうです。
≪育てるための道具≫
カブトムシの幼虫を室内で育てるための道具は
- 飼育ケース
- 適した土(マットと呼ばれるもの)
- 保温できるもの
- 霧吹き
- 新聞紙やキッチンペーパーなど
- 昆虫ゼリー(成虫のご飯)
- 木か筒状に丸めた紙(つかまって起き上がるため)
全部で7点が必須となります。
また、実際に育ててみて、上記5点以外にあった方が良いと思ったのは
- 発生したコバエを集めてくれるグッズ
- ニオイが気になる場合の消臭グッズ
この2点でした。
≪快適な環境≫
カブトムシにとって快適な環境とは
- 快適な室温
- 暗い場所
- 高い湿度
- 清潔なマット
なのだとか。
以下で詳しく紹介します。
カブトムシの幼虫を育てるのにかかった費用
今回、カブトムシの幼虫を育てるのにかかった費用は0円。
幼虫は山でゲットしましたし、それ以外の物は全部家にありました。
しかし、これらを全部買うとなると、
- 幼虫⇒不明
- ケース⇒1,000円前後
- マット⇒1,000円くらい
- スプレーボトル⇒100円
- 昆虫ゼリー⇒1,000円くらい
の購入となりますので、道具だけならざっと3,100円となります。
幼虫の価格はわかりませんが、成虫が500円くらいから売られていますので、それ前後なのカナ?
概算で計算すると、トータルで3,600円(税抜)くらいになりそうですね。
実践/カブトムシの幼虫の育て方
ここからは、我が家で実際にカブトムシの幼虫を育てた方法を写真つきで紹介します。
≪使ったケース≫
カブトムシの幼虫は最初からこの飼育ケースに入れて育てました。
専門家の方に教えていただいたカブトムシにとって快適な飼育ケースの条件は、
- 1匹に1ケースが理想
- ある程度のサイズは必要
- 通気性が良いのがベスト
なのだそう。
ということで、
- 育てる幼虫は1匹だけ
- ケースのサイズは縦約20㎝×横約30㎝×高さ約20㎝と標準サイズ
- メッシュ部分の多いケースを選ぶ
としました。
それに、このサイズなら、成虫になった後でもそのままこのケースで育てることができます。
≪使った土/マット≫
私が使ったのは、マットと呼ばれる専門のものです。
これに「カブト幼虫◎」とありましたので、そのまま幼虫育てに使いました。
クワガタ祭りでカブトムシを購入した時に一緒に買ったものです。
同じコンセプトのアイテムはホームセンターやネット通販で入手できるみたいです。
(マットの役割)
このマットはふわふわしていて、触った感じは「すごくやわらかいおがくず」という印象でした。
カブトムシの幼虫は羽化するまでの間はこのマットの中で育ちます。
なんとこのマットは幼虫にとって
- 住む場所
- 食べる物
の両方になるのだそう。
つまりは、カブトムシの幼虫をこの中に入れれば、すみかも食べ物も確保できるというわけなのです。
(マットの使いかた)
このマットを最低10㎝の深さになるように、飼育ケースに敷き詰めます。
というのも、カブトムシの幼虫はさなぎになるまでの間は、このマットの中で上下に動き回るため。
ですので、ある程度の深さ、最低でも10㎝は必要みたいです。
この深さが足りない場合には生育不良を起こし、最悪の場合は途中で死んでしまうこともあるみたいです。
ということで、我が家ではしっかりと運動できるように、10㎝強の深さで育てました。
≪温度管理≫
なんと、カブトムシにとって快適な室温とは、人にとって暑くもなく寒くもないくらいが良いのだそうです。
ですので、
- 寒いなら暖をとる工夫を
- 暑いならエアコンの部屋に置く
などが良いのだそうです。
(冷暖房の使用)
冷暖房で温度調整している部屋で育てるならば、
- 飼育ケースに直接連暖房の風が当たらない
- 光源や温・冷風などが直接あたらない
- 極端な温度設定はNG
とのことでした。
(空調以外で暖を取る方法)
空調以外で暖を取るために、我が家では段ボールを活用しました。
飼育ケースよりも一回り大きいサイズの段ボールを用意して、この段ボールの中にケースを入れる&いらなくなったタオルでカバーするだけでOKでした。
我が家でカブトムシの幼虫を育て始めたのが5月上旬で、朝晩に冷えを感じる季節です。
寒さにも弱いカブトムシのために、
- 寒さを感じる気温の日
- 夜ねる時
- 出かける時
などの時には段ボールに入れておきました。
≪湿度管理≫
ジメジメしていて人間にとって不快と思えるくらいがカブトムシにはベストなのだそうです。
そのジメジメ空間を作るために、霧吹きを使ってカブトムシマットを適度に濡らしてらしておきます。
(タイミング)
ジメジメ空間をキープするには、マットの表面が乾いたかな?くらいのタイミングでしっかりと保湿しました。
(水はやりすぎない)
あまりに水をじゃぶじゃぶ入れると、保水しすぎたマットで幼虫が窒息することもあるそう。
ですので、
- 適度の量を
- 状態をチェックしつつ
- 定期的に
そんな感じで保湿をしました。
≪コバエ対策≫
湿度が高くて栄養が豊富な飼育ケースの中はコバエが発生するのに最適な環境みたいで、ケースの中にコバエがわいたり、ケースの通気穴からコバエが出てきたりもします。
(我が家の対策方法)
コバエを防ぐために、我が家ではキッチンペーパーをケースのフタとケース本体の間に挟んで使いました。
これで狙ったのは
- 外部からのコバエの侵入を防ぐ
- 内部で湧いたコバエを外に出さない
こと。
対策そのものは有効なのですが、この方法はベストとは言えませんでした。
というのが、選んだケースのサイズと、キッチンペーパーのサイズが微妙で、気をつけないとすぐにずれてしまいます。
ということで、コバエ対策は現在見直し中。
(一般的にベストとされている対策方法)
一般的に、カブトムシのコバエ対策には、新聞紙がベストなのだそう。
その理由は、
- 通気性の良さ
- 丈夫さ
- ニオイ対策に効果的
と、すべての面で新聞がベストみたいです。
今度はこの方法を試して見たいと思います。
(それでも発生したコバエには)
どんなに対策しても、フタの開閉のタイミングなどで、どうしてもコバエが室内に侵入してしまいますので、我が家では写真の「コバエゲッター」というアイテムを使っています。
こうして置いておくだけで、コバエをこの容器の中に閉じ込めるのだそう。
このようなコンセプトの商品は他にもいくつかありましたが、安かったのでコバエゲッターを買ってみました。
実力は正直まだわかりません。
もうしばらく使ってみたいと思っています。
結果が出たらまたレビューしますね。
≪お部屋の消臭対策≫
カブトムシを育てていると、やっぱりいくらかニオイがしますので、ファブリーズで対策しています。
(カブトムシのニオイの原因)
我が家の場合、幼虫の時期のニオイはガマンできたのですが、成虫になってからは昆虫ゼリーのニオイが凄く気になりました。
ニオイが少ない昆虫ゼリーもあるみたいなのですが、その存在を知らずにごく普通のモノを購入したので、正直臭いのキツサには悩まされました。
(ファブリーズの効果)
臭い対策に使用したのが、この起き型ファブリーズ。
これを置いたらすぐに匂いは半減、3日もすると完全に匂いはなくなりました。
普段からの愛用品なのですが、昆虫のニオイ対策は初めてでしたので、「大丈夫かな?」なんて半信半疑だったのですが、ファブリーズを選んでやっぱり間違いなしでした。
(カブトムシへの影響)
気になっていたのがカブトムシに影響ないのかどうか。
ニオイ対策で死なせたくありませんから。
ファブリーズを置いて数か月が経過しましたが、その間ずっとカブトムシは変わりなく元気に過ごしていますので、影響はないみたいです。
≪日光対策≫
カブトムシは夜行性ですので、あまり日光を好まない性質なのだそう。
ですので、飼育ケースは室内の暗い場所に置くのが良いみたい。
我が家の場合、
- 寒い季節は段ボールに入れてフタをする
- 暑い季節には段ボールを横向きにして飼育ケースを入れ、影を作る
などで直射日光対策をしました。
≪清潔を保つ≫
カブトムシの幼虫を育てるためにはケース内の清潔を保つのも大切な条件みたい。
そのためには、定期的にマットを交換するのが良いそうです。
(その理由)
カブトムシの幼虫はたくさん食べてたくさんウンチをしますので、マットはそれなりに汚れます。
なのにカブトムシの幼虫はその汚れたマットの中で生活をして、同時にそのマットを食べて生きているのです。
ということで、時々マットを新しい物に交換するのがよいのだそう。
(タイミング)
ただし、マットの交換をしても良いのは、カブトムシがさなぎになる前まで。
そのタイミングを過ぎたら、カブトムシの幼虫に触らないのが良いそうなので、当然マットの交換も一旦中止とします。
そのタイミングは一般的には5月と考えるのだそう。
ということで、幼虫のマット交換は4月末日までとし、その後は成虫になるのをひたすら待ちましょう。
我が家のかぶ君、成長の過程
ここからは、カブトムシの成長過程に何が起こったのかをざっくりと書いておきたいと思います。
記憶の範囲で書いていますので、ちょっとあやふやな部分もあります。
スミマセン。
「こんな感じで育ったよ」くらいのライトな感覚でお読みいただければありがたいです。
≪白い幼虫/育て始めの4月中旬ごろ≫
この時には真っ白に近い色の幼虫で、飼育ケースの中で元気に動き回っていました。
- 見る度に場所が移動している
- マットのどこにいるのかわからなくなる
そんな感じでしたので、生存確認をするために、お孫ちゃんが時々掘り起こしていました。
≪黄色い幼虫/4月下旬/育てはじめから1~2週間くらい経過≫
幼虫の色が心なしか黄色ががってきました。
この頃も相変わらず動きは活発です。
この変化が気になったので調べてみると、この黄色掛かった状態はさなぎへの成長の合図なのだそう。
たしか、この頃は5月が近づいていた時期でしたので、掘り起こしは禁止として、見守るようにしていました。
≪茶褐色のさなぎ/5月上旬/育てはじめから2週~3週間くらい経過≫
茶色のような、濃い黄色のような色に変化して、その姿もさなぎにまで変化しました。
丁度飼育ケースの端、外から見える場所に陣取っていたので様子を見守ることができてラッキーでした。
この時かぶ君は蛹室(ようしつ)と呼ばれる部屋を作ったみたいで、その中からでなくなりました。
どうやら、成虫になるまでこの中で過ごすらしいです。
こうなると本格的な羽化の準備に入っていますので、触ったり刺激を与えてはいけないらしいので、できるだけ静かに見守りました。
蛹室の中では相変わらず活発に動いていました。
≪濃いめの茶色のさなぎ/5月中旬/育てはじめから3週~4週間くらい経過≫
かなり濃いめ、茶色に変化してきましたが、全く動かなくなりとても心配に。
調べてみると、この時期のカブトムシは動かないのが普通らしく、羽化するのを見守るほかないのだそう。
あまりに動かないので、「もしかすると死んでるかも?」と心配になったのですが、ここはぐっと我慢。
無事に羽化すると、食べ物を求めて自ら這い出してくるらしいので、
- 昆虫ゼリーを置く
- ひっくり返った時対策に紙を筒状に丸めて入れておく
などして、ただひたすら羽化を待ちました。
≪羽化に成功/6月上旬/育てはじめから4週間以上が経過≫
ついにかぶ君登場、無事羽化に成功したのです。
予め準備しておいたゼリーをもぐもぐ?食べている姿に、我が家は歓喜に沸きました♥
とはいえ、まだ羽は出来上がっていないみたいで中央部分でくっついたまま。
完全に成長するにはもう少し時間が必要みたい。
ですので、このまま見守ることにしました。
≪羽化から今現在/7月上旬から下旬に掛けて≫
日中のほとんどはマットの中で過ごしていて、夕方から夜に掛けてはい出てきます。
でも、相変わらず羽の状態はつながったまま。
どうやら成長過程でストレスがかかると、羽が完全に出来上がらなくてつながった状態のままになることがあるらしいのです。
我が家のお孫ちゃん、羽化のタイミングを待ってましたとばかりにちょこちょこ触っていますので、きっとそれが原因なのでしょう。
ごめんねかぶ君。
できるだけそっと見守りつつ育てたいのですが、触りたいお孫ちゃんと「さわっちゃダメ」の応報といった感じ。
我が家の場合、「触らず育てる」これが一番難しいかもしれません。
カブトムシの幼虫育ては大人も子供もワクワク&楽しいです♫
ビギナーの方に向けて、カブトムシの幼虫の育て方を紹介しました。
初めてのことで、あまり自信がなかった私。
なのでしっかりと情報収集して取り組みました。
その結果、見事成功♫
生き物を育てるのはドキドキハラハラの連続ですが、無事お誕生を迎えたらその感動はひとしお。
成虫になって出てきてくれてホントにありがとう。
生き物って、ホントにスバラシイですね。
☆☆☆☆☆
以上、ばあばでした。
最後までお付き合いくださり感謝です。
Myriam ZillesによるPixabayからの画像
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